【NBAパワーランキング】2022-23年シーズンウィーク4

NBAパワーランキングシリーズはNBA.comが毎週出しているチームの勝率をもとに、チームランキングを出したものになります。カンファレンスごとの順位とNBA全30チームのパワーランキングが(順位)などが分かりにくいと言う事で作ってみました。

今回ご紹介するNBAパワーランキングは「ウィーク4」までの順位になります。「ウィーク4」は日本時間11月14日(月曜日)までの勝率ランキングと言う事になります。

ウィーク4のトピックとしては第4週を終えて、勝率が5割(4チーム)、1勝だけ勝ち越し(2チーム)、1敗だけ負け越し(4チーム)であるチームが10チームも存在する大混戦になっていることが挙げられます。

その中でも、スター選手を欠くチームが多かったのも第4週の特徴となっており、メンフィス・グリズリーズはベストプレイヤー2人が欠場し、先週の上位チームだったミルウォーキー・バックス、クリーブランド・キャバリアーズ、フェニックス・サンズもそれぞれ複数の先発選手が欠場するなど苦戦をしています。

Contents

注目チーム

ワシントン・ウィザーズ(4勝0敗):ブラッドリー・ビール抜きのウィザーズは、カイリー・アービング抜きのネッツより強いかもしれない。

シャーロット・ホーネッツ(0勝4敗):ラメロ・ボールがようやく現地土曜にシーズンデビューを果たしたものの、ホーネッツの連敗を止めることはできず。現在8連敗。

以下は4週目の動画です。

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【NBAパワーランキング2022-23:ウィーク4】

1位 ボストン・セルティックス

成績:10勝3敗

OffRtg: 119.4 (1) DefRtg: 112.8 (22) NetRtg: +6.5 (3) Pace: 98.8 (22)

ジェイソン・テイタムは最も高いレベルのスーパースターへと進化した。ここ4試合全てで30得点以上を獲得し(現地土曜のピストンズ戦ではシーズン最多の43得点)、平均32.3得点、フィールドゴール成功率50%、3ポイント成功率39%、フリースロー成功率87%を記録している。

しかし、セルティックスのポゼッションのほとんどがテイタムによるオフェンスなのかと言えば、決してそうではない。彼の1試合平均でのポゼッション時間はリーグ48位の4.4分で、むしろ昨季の4.7分より減っている。2人目のディフェンダーが寄ってくればすぐに正しいパスを出すことができる。そして自身の得点の58%は味方のアシスト付きだ。

チームとしても、アシスト/ターンオーバー比率は昨季の1.82(リーグ11位)から2.06(同2位)まで上昇。オフェンシブレーティングは2位に3.4も差をつけている。

2位 ミルウォーキー・バックス

成績:10勝2敗

OffRtg: 109.7 (23) DefRtg: 103.8 (1) NetRtg: +6.0 (4) Pace: 100.3 (15)

シーズン初黒星を喫したホークス戦では、後半の53ポゼッションでわずか40得点しか獲得できないなど、オフェンスを生み出すことにバックスは苦労している。昨季からターンオーバー率が上昇しており、フリースロー率は下がっているのも問題だが、一番はペイント外からのエフェクティブフィールドゴール成功率(eFG率/3P成功数を1.5倍にして計算する、3Pの効率を考慮したFG成功率)が52%(昨季リーグ6位)から47.4%(今季リーグ25位)まで大幅に下落していることだ。

クリス・ミドルトンの不在が響いているのは間違いない。ドリュー・ホリデーの3P成功率は下がっており、バックスで最もミッドレンジショットを放っているヤニス・アデトクンボとボビー・ポーティスは、2人合わせて57本中17本(30%)しか決められていない。ジェボン・カーターがアデトクンボとホリデー不在時にオフェンスで活躍できたのはプラス材料となりそうだ。

3位 ポートランド・トレイルブレイザーズ

成績:9勝4敗

OffRtg: 111.6 (16) DefRtg: 109.7 (6) NetRtg: +1.9 (11) Pace: 97.1 (29)

ブレイザーズは13試合中10試合で相手に二桁リードを奪われているが、その10試合での成績は6勝4敗だ。第4週は、スターターが2人欠場していながらも、二桁リードを作られた3試合に勝利した。

シーズンを通して、ブレイザーズは前半がリーグ26位のチーム(100ポゼッション平均での得失点差がマイナス5.8)で、後半はリーグ2位のチーム(同プラス9.4)となる。より大きな差はオフェンスにあり、ジョシュ・ハート(35.9%→54.0%)とジャスティス・ウィンズロウ(27.6%→60.0%)の2人はeFG%が前半と比べて後半が大きく向上する。

4位 デンバー・ナゲッツ

成績:9勝4敗

OffRtg: 115.9 (2) DefRtg: 113.3 (23) NetRtg: +2.6 (8) Pace: 101.2 (11)

ナゲッツは残り5分で5点差(クラッチ)になった試合で4勝0敗であり、そういった状況で負けていないリーグ最後の2チームのうちのひとつだ(もう1チームはバックス)。接戦に強く、その4勝のうち2勝が第4週のものだ。今季のニコラ・ヨキッチはクラッチタイムのFGが14本中4本しか決まっていないものの、この2勝ではどちらの試合でもビッグショットを決めた。

しかし負けるときは大敗している。クラッチ状況下では35ポゼッションに対して25失点しかしておらず、その時間帯はリーグトップの守備を誇るのだが、1試合で100ポゼッション平均140失点以上を記録したことがあるのは、今季はここまでナゲッツだけだ。しかも2回。

5位 ユタ・ジャズ

成績:10勝5敗

OffRtg: 114.7 (4) DefRtg: 110.2 (8) NetRtg: +4.6 (5) Pace: 100.7 (13)

ジャズは今季初めて連敗を喫した。ケリー・オリニク、ラウリ・マルカネン、ジャレッド・バンダービルトというフロントコート陣ではジョエル・エンビードを守ることができなかった。しかしエンビード以外の76ers選手はFG 55本中21本成功(38%)、3P 18本中3本成功に抑えている。

攻守ともにトップ10入りをしている5チームのうちの1チームであるジャズは、15試合中10試合がアウェイで、15試合中9試合が現在勝ち越しているチーム相手と、厳しいスケジュールを戦っている。

6位 フェニックス・サンズ

成績:8勝4敗

OffRtg: 114.4 (5) DefRtg: 107.5 (2) NetRtg: +6.9 (1) Pace: 97.4 (27)

昨季のサンズは割と健康だった。トップ6選手(スターターとキャメロン・ジョンソン)は合わせて平均14.3試合しか欠場しておらず、82試合中75試合でその6人中4人が出場していた。今季はその6選手のうち、ひとりはチームと帯同しておらず(ジェイ・クラウダー)、ひとりはヒザの手術で長期離脱となり(ジョンソン)、もうひとりは踵(かかと)の痛みでここ2試合半を欠場している(クリス・ポール)。

しかし、デビン・ブッカーは昨季と同等の活躍を見せ続け、ミケル・ブリッジズも現地水曜のティンバーウルブズ戦で31得点、9リバウンド、5アシスト、4スティールと大活躍。ここでさらにベンチの層の厚さを見せられるかが勝負だ。キャメロン・ペインは昨季よりも良くなってきている。しかし、ポールとジョンソンの代わりにペインとトーリー・クレッグを先発させたラインナップは、ここ3試合での合計52分間で、相手に27点差もつけられている。

7位 ダラス・マーベリックス

成績:7勝5敗

OffRtg: 113.9 (8) DefRtg: 110.3 (9) NetRtg: +3.6 (6) Pace: 95.4 (30)

38.0%と、ここ27シーズンで史上3番目に高いユーセージ率(ポゼッションを完了した割合、チームがどれだけその選手に頼っているかを示す)を記録しているルカ・ドンチッチだけに、彼の不調はチームに直結する。第4週はFG 50本中17本しか決まらず、マジックとウィザーズ相手に連敗。ドンチッチのトゥルーシューティング成功率(TS%|3PとFTも加味した成功率)が60%を超えた試合でマーベリックスは7勝1敗であるのに対して、下回った試合では0勝4敗。

現地土曜のブレイザーズ戦では42得点(FG 22本中13本成功、FT 18本中15本成功)、13リバウンド、10アシストを記録し、再び調子を取り戻した。しかし試合を決めたのは、終盤に3本連続で3Pを決めたスペンサー・ディンウィディーだった。

8位 クリーブランド・キャバリアーズ

成績:8勝5敗

OffRtg: 115.5 (3) DefRtg: 108.7 (4) NetRtg: +6.8 (2) Pace: 98.0 (25)

8連勝を記録したキャバリアーズは、その直後に昨季の11月以来最長となる4連敗を喫した。その4敗の点差を合わせてもわずか19点で、接戦を落としている。29のクラッチポゼッションで50失点もしており(100ポゼッション平均172失点)、終盤に相手に圧倒されていたのがわかる。

逆に8勝のうち6勝は二桁勝利を記録しており、攻守でリーグトップ5入りしているのはキャバリアーズとサンズのみだ。ダリアス・ガーランドがウルブズ戦で51得点を記録するなど、強力なオフェンスは今も変わっていない。

9位 メンフィス・グリズリーズ

成績:9勝5敗

OffRtg: 113.2 (10) DefRtg: 112.4 (21) NetRtg: +0.9 (14) Pace: 99.7 (18)

グリズリーズは先発メンバーがフルに揃っている試合ではまだ無敗(7勝0敗)だ。スティーブン・アダムズ、ジャ・モラント、デズモンド・ベインなどがそれぞれ欠場した第4週は、ウィザーズへの敗戦では99ポゼッションでわずか92得点に終わるなど、オフェンス作ることに苦しんだ。

昨季のモラント不在時は、タイアス・ジョーンズが活躍を見せ、20勝5敗という成績を残している。しかし今季は、ジョーンズが出場した合計326分でのネットレーティングがマイナス10.6と良くない。昨季6位だったグリズリーズベンチは、今季27位まで落ちている。ディアンソニー・メルトンとカイル・アンダーソンの移籍が痛い。

10位 フィラデルフィア・76ers

成績:7勝7敗

OffRtg: 111.7 (15) DefRtg: 109.4 (5) NetRtg: +2.3 (10) Pace: 97.3 (28)

現地木曜のホークス戦で、76ersはジョエル・エンビードがベンチに下がっていた約16分で、19点も相手に得点で上回られ、最終的に9点差で敗れた。2日後、同じ相手にエンビードは40分出場。休んでいた8分間で10点上回られたものの、エンビードは42得点、FG 25本中14本成功、FT 16本中13本成功という圧倒的な活躍を見せてチームを勝利へと導いた。

その24時間後、エンビードはそれすらも超越した活躍を見せる。ウェスト首位のジャズ相手に37分の出場で自己最多となる59得点に加え、11リバウンド、8アシスト、7ブロックを記録。76ersが7点差で勝利したこの試合で、エンビードの出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスはプラス25という凄まじいものだった。

11位 ニューオーリンズ・ペリカンズ

成績:7勝6敗

OffRtg: 113.7 (9) DefRtg: 110.5 (10) NetRtg: +3.2 (7) Pace: 100.0 (17)

3人のスター選手がオフェンスでどう噛み合うのかが開幕前から注目されていたペリカンズだが、ディフェンスがどれだけできるのかも同じくらい懸念されていた。現地月曜のペイサーズへの敗戦では、そんなディフェンスのほころびが見え隠れしていた。ペイサーズは22本の3Pを決め、第3クォーターにはわずか11ポゼッションで23得点を獲得し、23-11のランで試合の主導権を奪った。

ペリカンズの先発ラインナップはサイズがあるものの機動力がなく、一緒に出場した100分間でのディフェンシブレーティングは115だ。第4週の4試合では97ポゼッションで127失点(DefRtg 130.9)を喫している。

12位 アトランタ・ホークス

成績:8勝5敗

OffRtg: 111.7 (14) DefRtg: 110.5 (12) NetRtg: +1.2 (13) Pace: 102.1 (6)

ホークスはフリースローからの得点で平均4.0点相手を下回っており、3Pでも3.2点下回っている。その差を2ポイントショットで補うのは難しいものだが、ホークスはまさにそれをやっている。デジャンテ・マレーとディアンドレ・ハンターはミッドレンジから合わせて112本中56本を決めており(成功率50%)、トレイ・ヤングは2年連続でペイント内からのショットへのアシストがリーグトップだ。

若手の控え選手、オニエカ・オコングによる活躍が目覚ましいが、先発のクリント・カペラはまだその座を譲るつもりもない。カペラはここ5試合で平均14.6得点、17.0リバウンドを記録し、チームのリバウンド力に大きく貢献している。

13位 インディアナ・ペイサーズ

成績:6勝6敗

OffRtg: 114.1 (7) DefRtg: 114.2 (25) NetRtg: -0.1 (18) Pace: 102.7 (2)

ペイサーズが放つ全FGのうち、3Pが占める割合は45%(リーグ4位)で、昨季の39.5%(同15位)から大幅に上昇している。そして第4週のペリカンズとラプターズへの勝利ではその数値は50%を超えた。

開幕から1勝4敗スタートだったところから、7試合で5勝をあげ、敗れたネッツ戦とナゲッツ戦はどちらも最後の1分で3点差以内という接戦だった。

14位 ブルックリン・ネッツ

成績:6勝8敗

OffRtg: 112.1 (12) DefRtg: 110.5 (13) NetRtg: +1.5 (12) Pace: 97.6 (26)

ここ数日間、ネッツはケビン・デュラントというリーグ史上最高の選手のひとりを中心に作られたチームとして、普通にバスケットボールをプレイするという期間を味わうことができている。カイリー・アービングが出場停止となっているなか、ネッツはここ6試合で4勝し、その期間中のディフェンシブレーティングはリーグトップだ(100ポゼッション平均99.7失点)。10日間で、DefRtgは30位から13位まで上昇した。

しかし、その6試合のうち4試合はウィザーズ、ホーネッツ、クリッパーズ、レイカーズというディフェンスでリーグ下位にランクインしているチーム相手だ。そしてオフェンス面でも、やはりまだデュラントに頼りすぎな面がある。

15位 ワシントン・ウィザーズ

成績:8勝6敗

OffRtg: 109.0 (25) DefRtg: 110.5 (11) NetRtg: -1.5 (21) Pace: 98.3 (24)

ブラッドリー・ビール抜きのウィザーズは、4連勝でイースト5位まで順位を上げた。その4試合、ウィザーズは100ポゼッション平均での失点を102.0に抑えている。しかも対戦した4チームのなかには、リーグのオフェンストップ10に入るマーベリックス、ジャズ、グリズリーズが含まれているのだ(グリズリーズはモラントとベインが不在ではあったが)。

オフェンスではクリスタプス・ポルジンギスの活躍が続いている。ジャズとグリズリーズ相手に合計56得点、eFG 69%を記録。連勝中、ポルジンギスがプレイした95分間で、ウィザーズは100ポゼッション平均で対戦相手よりも19.3点多く得点している。

引用:https://www.sportingnews.com/jp/nba/news/nba-power-rankings-week-3-2022-23-season/c1kvnwburw63wryh9xhbiwwc

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中学時代にアメリカでバスケを経験し、日本人にはない独特のプレイスタイルでバスケを楽しんでいる。

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