女子日本代表、AKATSUKI FIVE。
昨年のリオオリンピックでは、惜しくも準々決勝で世界ランク1位のアメリカに敗れたが、予選&決勝トーナメントでフランス(世界ランク2位)、ブラジル(世界ランク7位)、ベラルーシ(ベラルーシ10位)を破り、20年ぶりの準々決勝へと進出する快挙を成し遂げた。
今年7月、FIBAアジアカップ決勝戦では世界ランク2位、強豪オーストラリア(世界ランク2位)を破り三連覇を飾り、個人賞ではMVPやベスト5を多く獲得する大躍進を遂げているAKATSUKI FIVE。
そのAKATSUKI FIVEには2015年WNBAオールルーキーチームに選ばれた渡嘉敷来夢選手はもちろんの事、国際大会でMVPや得点王を獲得している吉田亜沙美選手、今年のアジアカップでベスト5に選出された藤岡麻菜美、長岡萌映子など、世界でも有名な選手が多く在籍している。
そんな選手たちが日々しのぎを削っている舞台「WJBL(バスケットボール女子日本リーグ)」通称「Wリーグ」が今季10月7日に開幕した。
今回は、世界的に見ても有名な彼女達が繰り広げるWJBLの今シーズンをより楽しめる注目ポイントをまとめてみました。
Contents
【WJBLとは??】
WJBLとは、
一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ機構の英語(Women’s Japan Basketball League Organization)の略称である。
参加チームは、全12チームで、その全てが日本の女子実業団のトップクラスのチームである。
~参加チーム一覧~
[JX-ENEOSサンフラワーズ]
千葉県柏市
[トヨタ自動車アンテロープス]
愛知県名古屋市
[デンソーアイリス]
愛知県刈谷市
[富士通レッドウェーブ]
神奈川県川崎市
[新潟アルビレックスBBラビッツ]
新潟県新潟市
[シャンソン化粧品シャンソンVマジック]
静岡県静岡市
[アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス]
愛知県安城市
[三菱電機コアラーズ]
愛知県名古屋市
[日立ハイテク クーガーズ]
茨城県ひたちなか市
[トヨタ紡織サンシャインラビッツ]
愛知県刈谷市
[羽田ヴィッキーズ]
東京都大田区
[山梨クィーンビーズ]
山梨県甲斐市
これらのチームが各地域の代表となり、地域活性化・バスケットボールの普及のため、プライドをかけて全198試合あるレベルの高い戦いを繰り広げている。
【注目ポイント①~レジェンドのラストシーズン~】
2017年10月2日、女子バスケ界のレジェンド「大神雄子」選手が今季限りで引退する意思であることがわかった。
大神選手は山形県出身。
高校時代は桜花学園高校に入学し、2年時にはインターハイ・国体・ウインターカップ三冠を達成するなど、3年間で7度全国1位のタイトルを獲得している。
高校卒業後、現JX-ENEOSに入団し7年間でかなりのタイトルを獲得した。
国内で7年間プレーしたのち、日本国内初となるプロ契約を締結して、前年のWNBA王者フェニックスマーキュリーに入団し23試合に出場した。
その後、WJBLや中国バスケットボールリーグなどを渡り歩き、中国バスケットボールチーム山西興瑞では主力としてレギュラーシーズン1位に貢献し、2015年WJBLトヨタに入団し現在に至る。
そんな世界を渡り歩いてきた大神選手が今季限りで引退、、、
ということは、大神選手の世界をも認めさせたプレーが見れるもの今シーズンしかない!!
要チェックです。
詳しくは下記参照下さい↓↓↓
【速報】女子バスケ界のパイオニア 大神雄子選手が今季限りで引退!!
【注目ポイント②~絶対王者のWNBAプレーヤー~】
WJBLには、オールジャパン4連覇、Wリーグ9連覇を果たしている絶対王者JX-ENEOSがいる。
そんなチームの原動力となっているのが、WNBAプレーヤーの渡嘉敷来夢だ。
WNBAとは、バスケットボールの本場アメリカにあるプロリーグだ。
そこは、世界ランク上位のエースプレーヤーなど、世界各地から優秀の中でもさらに秀でたプレーヤーしか出ることのできない特別な場所である。
そんな場所で2015年から現在まで、Wリーグの5月~9月までのオフを利用して挑戦し、WNBA2015シーズンではオールルーキーチームに選ばれた渡嘉敷来夢選手。
WNBA(シアトル・ストーム)に渡る前からWJBAには所属しており、フィールドゴール成功率、リバウンド、ブロックでリーグ1位、プレーオフファイナル全4試合では1試合平均25.75得点、17リバウンドの活躍。
アジア選手権では、日本代表に選ばれ、13年.15年にはアジアカップMVP・ベストファイブを獲得した。
気になるプレーはまさに秀才。
体格が身長193cmから繰り広げられる男子顔負けのダンクシュートから、しなやかなジャンプシュートまで、いつでも目が離せないプレーヤーだ。
WNBAの3年目が今年の九月で終了し、3年という節目の年を乗り越え、さらなる進化を遂げた秀才・渡嘉敷来夢選手が、いったいどんなプレーをするのか是非チェックしみてください。
【注目ポイント③~絶対王者を倒すために構成されたチーム~】
今季のシーズンが始まる前のOFFシーズンに、トヨタ自動車 アンテロープスが大きな動きを見せた。
なんと、今季オフシーズンに日本代表の期待のフォワードでありアジアカップ2017ベストファイブの「長岡萌映子(元富士通)」、それから日本代表の「三好南穂(元シャンソン)」「馬瓜エブリン(元アイシン)」、桜花学園高校からNCAAルイジアナ州立大へ入学した「ヒル理奈」の4名を獲得し大型補強したのである。
トヨタ自動車 アンテロープスには元から、日本代表エースシューターである「栗原三佳」や、さきほど述べたレジェンド「大神雄子」、日本代表の「近藤楓」「水島紗紀」など十分豪華なメンバーであったが、Wリーグ絶対王者のJX-ENEOSを倒すため更なる補強をした。
日本代表のエースシューター「栗原三佳」、レジェンド「大神雄子」などだけではなく、新たな武器を4つも手に入れたトヨタ自動車、盤石の布陣で絶対王者を倒す番狂わせが起こるかどうか、ここも見逃せません!
【注目ポイント④~日本女子バスケの改革~】
昨年のリオオリンピックでは、20年ぶりに準々決勝へ進出、今年のアジアカップでは3連覇と日本のバスケのレベルは格段に上がってきている。
だが、アメリカ(世界ランク1位)やスペイン(世界ランク2位)などからは未だに勝利を挙げたことがない。
その原因を、大神雄子は「日本のフィジカルの弱さや、コンタクトを嫌がっていること」を挙げた。
また、今年からの女子日本代表の新HCトム・ホーバス監督も「日本の女子のフィジカルが弱く、フィジカルなプレイやリングにアタックができない」ことがアメリカやスペインなどの上位にいる国々との差であるとした。
確かに、今までの日本の女子バスケをイメージしたら、「コンタクトを当たり前にやり激しいコンタクトプレイがある」ことをイメージする人は少ないだろう。
しかし、今年から代表監督がフィジカルなプレーを重視する、トム・ホーバスヘッドコ—チに代わったことで、代表の練習ではコンタクト練習やフィジカル強化の練習が増えたことにより、代表で鍛えられた彼女達が、Wリーグにいかにしてそれを還元するのか。
それが上手く還元されたとき、今までになかったコンタクトプレイが当たり前の試合で、日本女子バスケ界のイメージを変貌させ、世界でトップが狙える何か新しい形の日本女子バスケットボールが生まれるでしょう。
今シーズンのWリーグは、その変貌の仕方にも注目してみるとますます面白くなること間違いなしです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
【WJBLとは??】
【注目ポイント①~レジェンドのラストシーズン~】
【注目ポイント②~絶対王者のWNBAプレーヤー~】
【注目ポイント③~絶対王者を倒すために構成されたチーム~】
【注目ポイント④~日本女子バスケの改革~】
WJBA、Wリーグの今シーズンの注目ポイントを紹介しましたが、注目ポイントや楽しみ方は人それぞれです。
ぜひ自分なりの注目ポイントを作り、ますますWJBL・Wリーグを楽しみましょう!
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