フェニックス・サンズはNBAプレイオフ2024でファーストラウンド敗退となり期待された結果は伴わないシーズンとなりました。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールの主力3選手では、ミネソタ・ティンバーウルブズを上回るのに不十分だったことが証明されており、シリーズの大半で競えなかったサンズは変更が必要を余儀なくされています。
その理由はサンズには競っていくために必要なタレントを加えるための道がないことが大きいと言われています。セカンドエプロン(※エプロンは例外条項などの制限を決定する基準額)を上回る見込みで、契約できるのは最少額のサラリーの選手やドラフト指名選手だけとなっています。
またさらにタレントを加えるためにトレードするための資産も昨季、デュラントをトレードで獲得した際に使いきってしまったのでない状況になっています。
結果的にサンズがすぐに再建を目指したいなら、デュラントを使って再建をするしかないと言われています。ブッカーは27歳で球団の中心として残り続けるべきである一方で、昨年加盟したビールはトレード価値がマイナスとなっています。一方でデュラントは35歳だが、まだオールNBA級のタレントとして君臨しています。彼をトレードすれば、サンズは見返りに多くを手にし、ブッカーを中心にもっとバランスのとれたチームをつくることができるかもしれないということがケビン・デュラント移籍の裏にある背景です。
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ケビン・デュラントの移籍先候補
76ers
フィラデルフィア・76ersはフリーエージェントで最も大きな話題をつくるかもしれない立場にある。デュラントの来季年俸4990万ドル(約78億8420万円/1ドル=158円換算)を全額まかなえるほどのキャップスペースを簡単に確保できるはずだ。トレードの際はサンズに選手を送る必要もないだろう。サンズはラグジュアリータックス(ぜいたく税)から完全に抜け出し、1億ドル(約158億円)超を節約できる。
また、76ersは多くのドラフト指名権を提示できる。2024年、26年、28年、29年、31年と、ドラフト当日に使える1巡目指名権が5つあるのだ。
ジョエル・エンビード、タイリース・マクシー、そしてデュラントの3人が組めば、すぐにリーグ最高のチームのひとつとなる。デュラントにとっては、再び優勝リングを狙う最高のチャンスかもしれない。
サンダー
デュラントの取引でサンダーは主力の誰も手放さないだろう。だが、彼らには若手の有望株がたくさんいる。NBAドラフト2021で全体6位指名されて以降、ジョシュ・ギディーはすべての試合で先発出場してきた。ケイソン・ウォレス、アーロン・ウィギンズ、ジェイリン・ウィリアムズはそれぞれ堅実なロールプレイヤーだ。
どの選手を引き換えにするかよりも、どのドラフト指名権にするかだろう。サンダーには数え切れないほど指名権がある。どこよりも多くの指名権を提示できるのは確かだ。
ニックス
ニューヨーク・ニックスはドノバン・ミッチェルの獲得に動く立場にあった。それをデュラントに変更することはあるだろうか。
ここであげたほかのチームと違い、ニックスにはキャップスペースの空きがない。そのため、一部のロールプレイヤーに加え、ジュリアス・ランドルやボーヤン・ボグダノビッチなど、より高額なサラリーの選手のひとりをトレードで放出しなければならないだろう。また、ニックスには競えるだけのオファーとするためのドラフト指名権もたくさんある。もともとの指名権に加え、2024年のダラス・マーベリックスの全体24位指名権や、2025年の指名権3つだ。
セルティックス
2022年にデュラントが獲得可能となった際、ボストン・セルティックスはトレードの可能性を検討した。今季、優勝リングを手にすることができたら、彼らがトレードを考えることはないだろう。だが、再びプレイオフでうまくいかなければ、デュラントのようなクローザーを手に入れることは、見過ごせないほど魅力的となるかもしれない。
デュラントをトレードで獲得する場合、おそらく中心となるのはジェイレン・ブラウンだ。5年3億370万ドル(約479億8460万円)のスーパーマックス契約の1年目を迎える。また、セルティックスはドラフト後にトレードできる1巡目指名権も3つだ。
ヒート
マイアミ・ヒートは常にスター選手にとって魅力的な移籍先であり、スターの獲得にアグレッシブなチームでもある。高額サラリーのテリー・ロジアーを放出するかもしれない。そうすれば、サンズはガードの戦力を高められる。有望新人のハイメ・ハケスJr.とニコラ・ヨビッチも含めなければいけないだろう。
ヒートは2029年と31年の指名権に加え、ことしのドラフト後に全体15位指名をトレードできる。
ウォリアーズ
ゴールデンステイト・ウォリアーズには、サンズに提示するのにベストなドラフト指名権がない。2025年、27年、あるいは28年の1巡目指名権をトレードする可能性はある。ただ、彼らには多くの魅力的な若手選手がいるのだ。
21歳のジョナサン・クミンガは最優秀躍進選手賞の候補となった。サンズが真っ先に求める選手となるだろう。平均16.1得点を記録している。ブランディン・ポジェムスキーは2023年ドラフト組の掘り出し物のひとりだった。すぐにスティーブ・カー・ヘッドコーチの信頼を勝ち取っている。モーゼス・ムーディーも向上した。トレイス・ジャクソン・デイビスはバックアップのビッグマンになれることを示している。
サンズがブッカーを中心とした層の厚さと若手を強く必要としていることを考えれば、ウォリアーズがデュラントをトレードで獲得する場合、全員とはいわずとも、前述の若手有望株たちの大半を手放す必要があるだろう。
レイカーズ
ロサンゼルス・レイカーズがレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、そしてデュラントのトリオに関心を抱くことは確かだろう。サラリーキャップをオーバーしているチームだけに、八村塁、ディアンジェロ・ラッセル(オプトインした場合)、オースティン・リーブスをトレードする必要があるはずだ。また、レイカーズにはドラフト後に使える1巡目指名権が3つある。
これはベストのオファーだろうか。おそらくは違う。だが、過去にはもっと奇妙なことも実現してきた。
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【ケビン・デュラントのプロフィール】
本名:ケビン・デュラント(Kevin Durant)
【誕生日】1988年9月29日
【出身地】アメリカ合衆国
【身長】206cm
【体重】107kg
【所属】フェニックス・サンズ
【背番号】7番
【ポジション】スモールフォワード
【ウィングスパン】225㎝
【足のサイズ】39㎝
KDことケビン・デュラントはアメリカのワシントンDC出身のバスケットボール選手で、テキサス大学のころから1年生で個人タイトルを総なめにし、2007年にNBAドラフトにてシアトルスーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)に入団しました。
206㎝という長身にもかかわらず、センターではなくスモールフォワードをこなす万能プレイヤーでウィングスパンは驚異の225㎝あります。
足のサイズもあまり表沙汰にはなりませんが39㎝あります。
どーでもいい話ですが、著者の足のサイズも31㎝と日本人の中ではずば抜けてでかいほうですが、本当に靴の置き場に困ったり、満員電車で足を踏まれたりと踏んだり蹴ったりです。笑
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