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■「今季がラストシーズン」
日本女子バスケットボール界のパイオニア、
元女子日本代表ポイントガードの大神雄子選手(トヨタ自動車アンテロープス)が、
10月7日に開幕する今季Wリーグを区切りに、現役を引退することを表明したそうです。
「自分の中では今季がラストシーズンです」
大神雄子選手はすがすがしい表情で語ったそうです。
【大神雄子選手プロフィール】
2004年アテネ五輪にはチーム最年少の21歳で出場。
2008年には日本選手で2人目となる米女子プロリーグ(WNBA)入り。
2010年世界選手権では8試合に出場し、1試合平均19・1得点で大会得点王
女子日本代表キャプテンも務める。
■五輪監督になるのが新たな夢
2014年まで日本代表に選ばれ続け、2015年に加入したトヨタでは、
ドナルド・ベックヘッドコーチの下、チームリーダーとして活躍されました。
昨シーズンはリーグファイナルに進出し、9連覇を達成したJXーENEOSに敗れたものの、
準優勝に貢献しました。
引退後は英語の勉強をして世界中のバスケをチームの内側から見たいという野望があるそうです。
つまり、世界を股に掛けた指導者になるのが大神雄子選手の夢。
「日本だけじゃなく、海外リーグのコーチもやってみたい。WNBAやヨーロッパリーグなど、世界のバスケを見てみたい。それを外から見るだけではなく、中に入って見たいんです。それを一つのモチベーションにできればと思っています。女子だけじゃなく、男子もそう。チャンスがあればBリーグも見てみたい」
情熱が向かう先には五輪監督もある。
「選手として経験させてもらったオリンピック。今度はオリンピック代表のヘッドコーチになれたらいい」
■ラストシーズンを多くの人に見てもらいたい
Wリーグ開幕を前に引退を表明したのは、ラストシーズンを多くの人に見てもらいたいという
思いがあるからだそうです。
Wリーグはホームアリーナ制ではなく、全国各地の会場で試合を行う。
1人でも多くの人に最後の勇姿を見てもらい、バスケットボールを盛り上げ、
「メジャーにしていきたい」と考えての発表だった。
引退の前に最後のミッションとして掲げている目標は、ずばりリーグ優勝。
「10連覇に挑戦できるのはJXーENEOSしかありませんが、それを止めることができるのは私たち11チームだけ。挑戦者として楽しみたい」
大神は「JXの9連覇のうちの何回かは私も絡んでいましたからね」と笑って言い、
古巣を打ち破ることを掲げています。
「今年はリーグ最年長になりましたからね。がんばりますよ」
大神雄子選手の勇姿を見られるのは今季が最後です。
コートを縦横無尽に駆け回る大神の“元気の出るバスケ”を目に焼き付けたいシーズンが、いよいよ始まります。
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