4月24日(日本時間25日)に行われたイースタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド第4戦、ミルウォーキー・バックス対マイアミ・ヒートの一戦でチャールズ・バークリーやウィルト・チェンバレン、マイケル・ジョーダンと並ぶNBAプレイオフ歴代4位タイの56得点を記録しました。
試合開始から完全に支配したバトラーは、バックスが引き離すかと思われるたび、ヒートを僅差にとどめる活躍を果たしました。第2Qと第3Qはそれぞれ2得点、11得点と比較的静かではありましたが、第4Qにバトラーはギアを上げ、英雄的なパフォーマンスを見せつけました。
第4Q残り6分で12点を追っていたヒートでしたが、リードをもたらした連続ジャンプショットを含め、第4Qだけで21得点をマークしました。
これまで、ヒートでプレイオフにこの数字を達成した選手レブロン・ジェームズや、ドウェイン・ウェイドをはじめ達成していない記録になりました。NBA全体でも、この記録を上回るのは、ジョーダン(63得点)、エルジン・ベイラー(61)、ドノバン・ミッチェル(57)だけとなっています。
『Basketball-Reference』のゲームスコア(ひとつの試合における選手の生産性を大まかに測定)で、ヒートのプレイオフ史上ベスト10のうち、バトラーは7つを占めており、今回の球団記録となる56得点をあげたこの日の試合も今後そのベスト10には入ってくることが予想されます。
因みにこれまでの記録としては以下のようになります。
- 2022年東地区ファイナル第6戦(対セルティックス): 47得点、9リバウンド、8アシスト、4スティール、1ブロック
- 2020年NBAファイナル第3戦(対レイカーズ): 40得点、13アシスト、11リバウンド、2スティール、2ブロック
- 2020年NBAファイナル第5戦(対レイカーズ): 35得点、12リバウンド、11アシスト、5スティール、1ブロック
ジェームズ擁するレイカーズとのNBAファイナルで、史上3回目となった40得点を含むトリプルダブルを達成した「プレイオフ・ジミー」という言葉、この伝説的なミームは、NBAツイッターの殿堂入りとなるはずです。
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【ジミー・バトラーのプロフィール】
本名:ジミーバトラー(Jimmy Butler)
【誕生日】1989年9月14日
【出身地】アメリカ合衆国
【身長】201cm
【体重】100kg
【所属】マイアミ・ヒート
【背番号】21番
【ポジション】SG/SF
- 6× NBAオールスター (2015-2018, 2020, 2022)
- 4× オールNBAサードチーム (2017, 2018, 2020, 2021)
- 5× NBAオールディフェンシブ・セカンドチーム (2014-2016, 2018, 2021)
- NBA最成長選手賞 (2015)
- NBAスティール王 (2021)
「彼の生い立ちには驚くばかりだよ。彼の人生には幾つもの困難があったのに、いつも彼はそれを克服してきたんだ。もし彼と話をする機会が得られたならば(彼はあまり自分の生い立ちについて話したがらないだろうけど)彼に敬意を抱くと思うよ」
2011年のドラフトの際にとあるチームのジェネラルマネージャーが発した言葉の抜粋です。ジミーバトラーは幼いころに父親が蒸発し、13歳の時には母親に家から追い出されるなど波乱な幼少期を過ごしました。その後、バトラーは複数の友人の家の間を転々としながら過ごす事になりました。高校はトムボール高校に入学し、自身を磨いていきました。
大学はテキサス州にあるタイラー短期大学に入学した後に、マーケット大学に転入しました。大学でもチームをNCAAトーナメントに出場させる原動力となったものの、同期程の目立ったものはなく、4年生卒業後の2011年のNBAドラフトにてシカゴ・ブルズから1巡目30位で指名されるなど、順風満帆なNBAデビューとはなりませんでした。
さらに詳しくジミー・バトラーについて知りたい人はこちらをご確認ください。
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