11月半ば、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、ザック・ラビーンとブルズがトレードに「前向きな姿勢を強めている」と報じました。さらに、契約最終シーズンに突入し、延長交渉において球団と「近くない」とされるデマー・デローザンを巡る疑問も浮上しています。
シャラニア記者によれば、デローザンはブルズがどのような方向に進むかを見極めたいとかんがえているそうで、シカゴにおけるデローザンの将来は不透明と言われています。
2023-2024シーズンのデローザンは、浮き沈みのあるスタートにはなっているものの、ここ2シーズン連続でオールスターに選ばれている選手になります。2021-2022シーズンに自己最多の平均27.9得点、5.2リバウンド、4.9アシストを記録し、オールNBAセカンドチームに選出されています。
ブルズがデローザンのトレードを模索するなら、関心を寄せるのはどのチームだろうか?
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Contents
デマー・デローザンの契約状況
デローザンは2021年にブルズと3年8190万ドル(約123億6690万円)の契約を結んだ。今季は2860万ドル(約43億1860万円)。オフシーズンに無制限FAとなる。
シーズン | サラリー |
2023-24 | $28,600,000 |
2024-25 | 無制限フリーエージェント |
そんなデマー・デローザン移籍先として挙がっているチームを紹介します。以下はThe Sporting Newsの転用です。https://www.sportingnews.com/jp/nba/news/demar-derozan-trade-destinations-landing-spots-bulls/c8a4727cd62eb153cbcbf163
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デマー・デローザン先候補
ロサンゼルス・レイカーズ
デローザンは2021年に自分がレイカーズの一員になると考えた。だが、レイカーズはラッセル・ウェストブルックをトレードで獲得。デローザンはブルズに加わることになった。
デローザンはラビーンのように、レイカーズにとっていくつかの条件を満たす選手だろう。2023-24シーズン序盤のレイカーズは攻撃がリーグ平均に満たず、38歳のレブロン・ジェームズに頼りすぎている。デローザンはラビーンのような3ポイントシューターではないが、パサーとしてはより優れており、強力なスコアラーであることも変わらない。
レイカーズにとっては、ラビーンよりもデローザンのほうがトレードしやすいかもしれない。デローザンはラビーンより6歳年上で、オフシーズンに無制限フリーエージェントとなる。ラビーンよりも年俸が約1200万ドル(約18億1200万円/1ドル=151円換算)少ない。ディアンジェロ・ラッセルと、八村塁かゲイブ・ビンセントのどちらかで、デローザンのサラリーに至る。
ひとつ障害となるのは、ラッセル、八村、ビンセントの契約にそれぞれ制限があることだ。レイカーズが2029年か2030年のドラフト1巡目指名権を差し出すなど、ドラフト指名権を含めた取引に両球団が関心を寄せるとしたら、1月15日(日本時間16日)まで取引を成立させることができない。
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フィラデルフィア・76ers
ジェームズ・ハーデンをトレードしたことで、76ersは大きな動きに向かっている。デローザンを獲得するとなれば、興味深い補強だろう。最高級のスコアラーをタイリース・マクシーとジョエル・エンビードに組ませることになる。
76ersは来シーズンも契約下にある選手が3人だけだ。デローザンのトレードに動いても、キャップスペースという点で痛手にならない。デローザンはオフシーズンに無制限FAとなるからだ。例えば、76ersがオフシーズンにFAとなるマーカス・モリスとニコラ・バトゥームをトレードさせるかもしれない。ブルズにとっては、どれだけのドラフト指名権を含められるかだろう。
トレードでデローザンを獲得すれば、76ersは数か月をかけ、ボストン・セルティックスが有利と見られるイースタン・カンファレンスで難関を突破する役に立つかを見極められる。もしも役立つなら、オフシーズンに再契約を結んで戻すことが可能だ。役立たないなら、FAで別の選手を狙える。
76ersが獲得したのが最近なため、モリスとバトゥームは12月30日(同31日)までトレードできない。ロバート・コビントン、ケニオン・マーティンJr.についても同じ制限がある。
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マイアミ・ヒート
マックス・ストゥルースがクリーブランド・キャバリアーズ、ビンセントがレイカーズと契約し、ヒートはオフシーズンに一定の力を失った。理想は、より優れたシューターをジミー・バトラーやバム・アデバヨと組ませることだろう。だが、デローザンは攻撃面で彼らに活力をもたらせる。
ヒートがデローザンのトレードを成立させる方法はいくつかある。タイラー・ヒーローとデローザンはサラリーがほぼ同額で、最もクリーンな選択肢だ。もちろん、これはリスキーでもある。ヒーローを手放すとすれば、ヒートはオフシーズンに去るかもしれない選手と引き換えに、2026-2027シーズンまでの契約を結んでいるチーム2位のスコアラーを失うこととなるのだ。そのため、カイル・ラウリーかダンカン・ロビンソンを中心とする条件に向かうかもしれない。
現在、ヒートは2028年、2030年と2つのドラフト1巡目指名権を使える。
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トロント・ラプターズ
トロントでのデローザンの日々は、最高の終わりではなかった。だが、もう6年だ。ラプターズを退団してから、ヘッドコーチも2回代わっている。
確かに、ラプターズは我慢し、再び未来のスター候補と思われているスコッティ・バーンズを中心とした再建に集中すべきとの声もあるだろう。だが、彼らが今季もっと競っていきたいと願うなら、デローザンはハーフコートで苦しみ続けるラプターズの攻撃の助けとなるかもしれない。
複雑なのは、デローザンの年齢やFAになる状況を考え、彼のためにラプターズがパスカル・シアカムかOG・アヌノビーのどちらかを手放すのは想像しがたいということだ。その場合、おそらくラプターズはギャリー・トレントJr.とドラフト指名権を中心としたオファーを目指すだろう。
ラプターズはすでにシアカム、アヌノビー、バーンズと、かぶっているところが多い。デローザンを加えることは、その問題をさらに複雑にさせるだけかもしれない。
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ニューヨーク・ニックス
ニックスの名をあげるべきなのは、76ersと同じように、デローザンのようなスター選手を狙うだけの手段があり、イーストの状況が不確実であることを生かそうとする可能性があるからだ。
ニックスにはRJ・バレット、イマニュエル・クイックリー、クエンティン・グライムズと、ブルズが関心を寄せるかもしれない若手選手たちがいる。彼らを手放さないなら、ニックスは今季1880万ドル(約28億3880万円)のエバン・フォーニエを中心に、多くのドラフト指名権を含めた条件を提示するかもしれない。
デローザンとジェイレン・ブランソン、ジュリアス・ランドルは、それぞれボールを持った時がベストな選手たちだ。デローザンとランドルはあまりスペーシングをもたらさない。最も適した組み合わせではないだろう。だが、ニックスにかなりの火力を与えるはずだ。
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【デマー・デローザンのプロフィール】
本名:デマー・デローザン(DeMar DeRozan)
【誕生日】1989年8月7日
【出身地】アメリカ合衆国カリフォルニア州
【身長】201cm
【体重】98kg
【所属】シカゴブルズ
【背番号】11番
【ポジション】シューティングガード/スモールフォワード
デマー・デローザンは、2009年のNBAドラフトにおいて全体9位指名でNBA入りを果たしました。
トロント・ラプターズに入団したデマー・デローザンは、1年目から主力として活躍の場を広げていきました。
近年では、NBAオールスターゲームにも出場を果たすようになり、トロント・ラプターズでの人気はもちろんのこと、NBA界でも人気を高め始め、トップ選手に仲間入りを果たしました。
2014年には、FIBAワールドカップのアメリカ代表にも選出され、アメリカを代表する選手へと成長しています。
さらに詳しくデマー・デローザンについて知りたい人はこちらをご確認ください。
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【シカゴ・ブルズ】
まずはシカゴ・ブルズのチームプロフィールです。
チーム名:シカゴ・ブルズ
【創設】1966年
【本拠地】イリノイ州シカゴ
【所属】イースタン・カンファレンス
【チームカラー】赤・黒・白
イリノイ州シカゴを本拠地として活動しているシカゴ・ブルズ。
チーム名の由来は、同じシカゴを拠点としているMLBとNFLのプロスポーツチームが獣をモチーフとしたチーム名であったため、現在の名前が使用されているそうです。
2023-24年のシカゴ・ブルズはFA戦線でロスター陣の強化を行い、ニコラ・ブーチェビッチやコビー・ホワイトなどの再契約を行いました。一方でパトリック・ビバリーは放出し、ロンゾ・ボールが今期もケガで全休が見込まれるなど、チーム状況は抜本的な改善が出来ていない状況となります。
ただメンバーとしては、ザック・ラビーンを絶対的エースとし、デマー・デローザンやニコラ・ブーチェビッチなどのベテラン選手もサポートが出来る状態にはなっています。今年こそプレイオフ進出と上位ラウンドへ切符を取りに行けるか気になります。
さらに詳しくザック・ラビーンについて知りたい人はこちらをご確認ください。
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