スポーツをしている中で、とても必要なのは克己心。己に打ち勝つ力だと思います。しかし、現実はそう甘くはなく、嫌なことが続いたり、上手くいかなかったりとマイナスなことは多く起きてきます。それはプロでもアマチュアでも学生でも一緒!今回は克己心を養うべく、スポーツ心理学という視点で心を強く鍛えられるように幾つかの手段をまとめてみたので是非活用してください!
Contents
『効果の出るメンタル強化法①:イメージトレーニング』
【イメージ映像をトレーニングに生かす】
スポーツにおいて、一定の動きを理解しようとするとき、言葉だけで学習しようとして上手くいかなかった経験があるのではないでしょうか?そこで大切になってくるのがイメージトレーニングです。
イメージトレーニングをすることによって、実際には行動しなくても疑似体験ができ、感情面でも、身体面でも、精神面でもパフォーマンスを最大化することが可能になります。
例えばバスケの試合をしているところをイメージすることによって、心拍数が上がり、発汗作用があったり、もしくはシュートで使う腕の筋肉が反応を示すこともあります。これは人間の生理反応は、頭の中で描かれたイメージによっても反応を示すと言われているからです。
また、イメージトレーニングをすることで自分に必要な感情も導き出すこともできます。例えば、絶好調の時の自分を想像してみたり、惜敗した直後の自分を想像してみることで、その都度感じた感情がフラッシュバックし行動の原動力となると思います。
『効果の出るメンタル強化法②:リラックス方法』
【緊張とリラックスの関係】
さて、みなさんはパフォーマンスの最大化を図るときに、緊張とリラックスのバランスは塩梅がよいと思いますか?答えは、適度に緊張もしていてリラックスもしているときが最適と言われています。とは言うものの極度の緊張を要するスポーツの世界でいかに緊張状態から、リラックス出来るのでしょうか?
そもそもなぜ人間は緊張してしまうのでしょうか?それは未知の体験や、少し先の将来についてあれこれ考えてしまうことが原因と言われています。ただ、リラックスしすぎも集中力の欠如などを招くために、アスリートは過度な緊張を克服して、適度な緊張状態にあることが必要と言われています。
その為には現在自分が置かれている環境と、自分自身の心理状態を冷静に観察して、全体の中の自分を知ることが大切だと言われています。
『効果の出るメンタル強化法③:コンセントレーション』
【集中力の使い分け方】
コンセントレーションとは「集中」と訳すことができます。スポーツ選手に必要と言われている「集中力」の種類は2種類あって、内的集中と外的集中があります。
内的集中とは、集中の対象が自分の内面に向けられている集中で、具体的には試合そのものに対する集中などを指します。例えば、「相手チームのマネージャーかわいいな」などは内的集中ができていない例になります。
外的集中は、視覚を通して外の世界に向けられる集中で、プレーそのものを大きく左右します。 この外的集中にはまた2種類に分かれていて、一点集中(ボール等に一点集中すること)と分散集中(相手選手と味方選手などの周囲の状況に対する集中)があります。
バスケットボールは、この集中力の転換が多く求められる機会が多いスポーツになります。したがって、自分は何によって集中力が削がれているのか、また、どんな集中力を得れば効果的なプレーが望めるのか考える必要があります。
『効果の出るメンタル強化法④:気持ちの切り替え』
【ミスをする理由】
大きな局面でのミスは心に大きな影響を与えます。よくある例として、1つのミスをきっかけに同じようなミスを連発してしまうことが多いのも、心の影響によるものです。
ミスのネガティブスパイラルとして挙げられるのは、以下のものがあります。
ミス → 過去のミスの記憶映像との結びつき(トラウマ) ↓
↑ 消極心理 ← 不安感の増大 ← マイナスのイメージの強化
つまり必要になってくるものは、いかに早い段階でのケアや、ミスに対する捉え方や考え方を変えられるのかということです。これはよく言われることですが、過去は変えれないもので、変えられるのは未来だけということです。この考えをしっかりと持ったうえで、反省するタイミングは確りと意識していきましょう。
『効果の出るメンタル強化法⑤:自己暗示』
【プラスの自己暗示とマイナスの自己暗示】
自己暗示をもっと簡単な言葉で置き換えると、「思い込み」心理と言ことになります。人間は面白いもので思い込みが強ければ強いほど、身体の各所にその思い通りの生体反応を示すと言われています。プラシーボ効果も一例と言えるでしょう。つまりどういうことかと言うと、物事をどのように思い込むかによって、私たちの体は大きく左右されるということです。
これは外的、内的ともにあることです。コーチやチームメイト、もしくは親からされるラベリング(暗示)もあれば、自分自身が付けるラベル(暗示)もあります。
ここで一つ面白い事例を紹介しましょう。
ノミの話ですが、ある元気な1mは飛び跳ねることができるのみを15㎝のコップ中に入れてふたをします。そうすると最初は天井を突き破らんばかりに飛んでいるのですが、暫く経つとふたの部分までしか飛ばなくなります。さてその後、コップのふたを外しておくとどうなるでしょうか?
答えは自分の限界値はふたのあった部分だと思っている、ノミはふたの部分までしか飛べなくなってしまっている です。これも一つの自己暗示ですね。
ここからは蛇足ですが、このノミにあることをすると15㎝のふたの部分までしか飛べなかったノミがまた1mまでとべるようになります。さてその方法とは???
この答えは次作の、アスリート必見!!??効果の出るメンタル強化法:その弐
でご紹介します!!
【まとめ】『アスリート必見!!??効果の出るメンタル強化法:その壱』
いかかだったでしょうか?
・イメージトレーニング
・リラックス方法
・コンセントレーション
・気持ちの切り替え
・自己暗示
まだまだ方法はありますが、今回は5つまで。次作もあるので要チェックだぜ!!
心理学とスポーツは切っても切り離せない部分が多く、知っていると知っていないでは大きな差を生むことになります。是非スキルアップももちろんのことですが、精神的にもスキルアップして、最高のアスリートになってください。
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