
こんにちはcoach”T”です。
今回もシカゴブルズ、ロサンゼルスレイカーズの黄金時代で伝説的に有名な「トライアングルオフェンス」について紹介していきたいと思います。
トライアングルオフェンスはプレーヤーの動きのみならず、選手としての在り方やコーチとしての在り方にまで言及している素晴らしい理論です。
前回の記事をご覧になっていない方はこちらも読んでみてください。
今回も絶版となっている「トライアングルオフェンス」からファンダメンタルの重要性について各動作に分けて抜粋してご紹介していきます。
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Contents
指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て①:ドリブル
ドリブルはハンドリングの一種です。ハンドリングに優れたプレーヤーはドリブルもうまく、ドリブルが上手いプレーヤーはハンドリングにも優れています。
ドリブルとボールハンドリングに優れているか否かは平凡なプレーヤーと非凡なプレーヤーの分かれ目です。
そしてドリブルに優れたプレーヤーの条件は速度転換と方向転換を自在に織り交ぜる事ができる事です。
ドルブルは有効な武器ですが、ドリブルもパスも選択できる場合はパスを選択することが望ましいです。
ドリブルの不利な点と誤った使い方の例を6通りあげます。特に小学校、中学校でプレーする選手はここを知ったうえでドリブルを使うことによってバスケットボールを大観的に理解できるようになると思います。
1、高い確率のショットのチャンスを有する味方プレーヤーへのパスをしないでドリブルを続けると、得点のチャンスが失われる。
2、むやみにドリブルをすることでチームプレーが停滞し、攻撃の勢いがそがれる。
3、ドリブルの乱用でチームメイトが傍観者になってしまう。
4、ドリブルの多用でセットプレーのタイミングがそがれる。
5、キャッチして無意識のうちにワンドリブルをしてしまうと敵にとって脅威であるドライブのチャンスを無駄にすることになる。
6、密集しているエリアに強引に突っ込むと、技術的または判断上のミスを犯しやすくなり、結果的にはボールを失ってしまう。
5番はミニバスでも見受けられなくなってきていますが、この6パターンは知っていて損はないと思います。特にトライアングルオフェンスにおいてはカッティングやポストプレーが主な得点パターンなのでほとんどドリブルを使用しません。しかし、ボールマンの判断に任される局面が多いこともトライアングルオフェンスのいい点でもあります。そのためドリブルを自在におこなってドライブをおこなうことができるプレーヤーもドリブルを選択できるという事で「自由になる」事ができます。
速度転換、方向転換ができるメニュー作りができるとドリブルファンダメンタルの向上につながります。
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指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て②:ショット
バスケットボールの基本的な技術は、最終的にはシューティング、つまりボールをバスケットに入れる事につながります。ショットの安定性はボディバランス、自信、リラックス、集中力、気質、自制心の要素の全てがいいショットを打つことの条件となると「トライアングルオフェンス」には書かれています。
「トライアングルオフェンス」には誰もが今まで言われていたこともいくつか書かれていますが、ここでは指導をするという観点から知ることができてよかった3点をご紹介します。
自信 良いシューティングには、自信は欠かせない要素になる。自信は上達しているという自覚と達成感をとおして生まれる。それに加え、素晴らしいシューターは「ショットを決めてやる」という強い気持ちを持っている。もし幸運にもそのようなプレーヤーを抱えていれば決して自信を失わせるようなことをしてはならない。点をとる能力はほかの短所を補って余りあるものである。
リラックス これはシューティング技術と同じで練習によって身につくことが可能である。様々なスポーツのすばらしいプレーヤーたちに共通してみられるのは、ゆとりをもって楽にプレーすることである。素晴らしいシューターはシューティングの動作を妨げる筋肉の力を抜く。特に手をリラックスさせることはソフトなショットを生み出す要素となる。
自制 ショットを打つべきか打つべきでないかをプレーヤー自信で判断できなければならない。良いシューターはショットを打ちたいという気持ちが強いので、パスを出す判断をするためには自分に対する厳しさが要求される。選択の間違ったショットが入った場合これでいいというプレーヤーもいるが結果に関係なく打つべきではないショットはやはり打つべきではない。
フィルジャクソンとカーメロアンソニーがニックス時代に同じチームになったことがありましたが、3点目の自制といった部分でカーメロアンソニーはトライアングルオフェンスに合わないプレイヤーだったんだなとまなんでいくなかで回想していました。
高校からこのシュートのセレクトで躓いてしまうと大きく遅れをとるか、最後までチームにフィットせずに終わってしまうことがおおいです。中学校までに何とか指導したいものです。
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指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て③:パス
「トライアングルオフェンス」にはパスについて次のように書かれています。
優れたチームは常にボールを動かしている。パッシングとチームプレーの成功はほぼ同義。
1試合の失点が少ないチームはほぼ例外なくボールコントロール戦術をプレーに組み込んでいる。
パスのうまいプレイヤーは正しくパスできるだけでなく、オープンスペースの味方プレイヤーを視野に入れる能力を持っている。
フェイクをうまく利用しなければ適切なタイミングでパスを通すことは難しい。 いいフェイクはボールハンドリングの重要な一部分である必要があり、無闇にフェイクをかけてパスチャンスを逃すのは好ましくない。
パスに優れたプレイヤーは他のプレイヤーよりもバスケットボールという競技を楽しむことができる。
「トライアングルオフェンス」では終始オープンスペースへのパスをするように書かれています。
今のジュニア世代はドリブル技術がものすごく高いものの、「空いている人にパスをする」「あの人にパスをする」といった人中心のパス選択が多いと考えています。45度にパスを落とす行為1つをとっても相手の「どこにパスをするのか」というところまで意識させることができるように声掛けをしていきたいとこの「トライアングルオフェンス」を読んで感じました。
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指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て~まとめ~
いかがでしたか?
●指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て①:ドリブルは最大の武器となるが、デメリットも理解したうえで判断をしよう!
●指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て②:ショットは技術意外にも精神的な部分が他のシューターと差をつける!
●指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て③:パスの上達がバスケットボールの楽しさを深める!
次回は「トライアングルオフェンス」で言及されているコーチング心理学についての考え方について紹介していきます。
次回もお楽しみにしていてください。
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