指導者必見!高校バスケットボールの名将の教え!~前編~

こんにちは。coach”T”です。

本日は「高校バスケは頭脳が9割」を読んだ内容の前半のまとめをおこなっていきます。

高校の名将たちの生の声を聞くことができる書籍になっていますので、気になった方は読んでみてください。

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Contents

高校バスケットボール名将の教え『山形商業 高橋仁監督』

山形商業は山形県内選手をメインとしてバスケットボールの全国大会、ウィンターカップ準優勝まで上り詰めた名将です。

山形商業女子バスケットボール部の試合の映像はYouTubeにアップされていますので、気になった方は試合の動画もご覧ください。

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指導者必見!高校バスケットボールの名将の教え①山形商業『自ら考えるチーム』

山形商業女子バスケットボール部は公立高校のため選手を「特待生」として迎え入れることはできません。そのため県外からよりも山形県内から「普通の高校生」が集まってきます。

その中でチームを勝たせていくためには能力だけでバスケットボールをするわけにもいかないので、「自ら考えて」選手個人個人が判断をしながら能動的にプレーをしていくように指導をしています。

考えてプレーをさせる中で形を教えるのではなくその先にある動きの本質を理解させることが大切であり、時間がかかる、でも理解ができるとそれぞれの判断で応用ができると高橋監督は述べています。特に覚えたことを自分の判断でおこなおうとするときが一番時間がかかるが、気を効かせて自分の発想できるようになるまで練習の中で止めながら判断力を養っていくといいます。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え①山形商業『オールラウンドな選手が多い』

山形商業の選手たちはオールラウンドな選手が多いです。2011年のウィンターカップ決勝だけを切り取っても最高身長は札幌山の手の長岡選手(トヨタ自動車アンテローブス)の180センチに対して山形商業は178センチと遅れをとっているものの、平均身長は札幌山手の168.9センチに対して山形商業は171.1センチと2センチ以上も高くなっています。

ここにも山形商業の高橋監督のこだわりがあると本書で書かれており、「180センチは無いけれど、170センチ台で運動能力の高そうな選手が何人もいる」と気付き「この子たちがアウトサイドでプレーできればいろんな戦い方ができるかも」と考えるようになったことが山形商業のバスケットボールスタイルが確立するきっかけになったそうです。

山形商業のゲームを見ても平均身長が高いと感じさせない運動量で、見てるこちらが息切れをしてしまいそうなほどプレスディフェンスにオフェンスにと走っています。

山形商業はそのオールラウンドな能力を使って全国で勝つために高さのミスマッチではなく速さのミスマッチ(大きい選手が小さい選手のスピードについてこれないこと)を狙ってきます。早さだけでなく、平均身長が高いので相手チームのガードに高さがなければパスアウトした後のガードがパストアップし、「高さのミスマッチ」も展開します。また、リバウンドに関しても飛び込みリバウンドが多いのはそういった理由なのではないかと感じました。(大きい選手にマッチアップされてる場合は外から動いて取りに行くことで早さのミスマッチを活かしたリバウンドの取り方)全国から選手を呼ぶことができない公立高校ならではの発想の転換ですね。

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指導者必見!高校バスケットボールの名将の教え①山形商業『自由な発想の共有』

動きの本質とは本書では「理屈」と説明されていますが、「意図」や「狙い」とも言い換えることができると思います。指導にあたる方ならばいちどは使ったことがあるのではないかと思います。

山形商業では選手個人個人が考えて自分の発想の中で気を利かせながら応用してプレーができるまでようになるまで考えさせると前述しましたが、バスケットボールは1人でおこなうスポーツではないのでチームその感覚をチームの全員が共有していることが大切です。

山形商業のバスケットボールはプレーの多くがガードのパスアウト後ローポストにポストアップorコーナーにカットその間にインサイドの選手がトップに上がってくるような「全体が入り乱れる」オフェンスになっています。しかし選手たちがぶつかることなく動きをおこなっていくことができるのはその瞬間瞬間で何を狙いとしてどんな意図をもって動いているかということを理解していて、その感覚を共有しているからこそタイミングのズレなどもなくぶつからずにおこなうことが出来ているのではないかと感じました。

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高校バスケットボール名将の教え『明成高等学校 佐藤久夫監督』

明成高校は2005年に男子バスケットボール部が発足して以来2009年にウィンターカップ初優勝、八村塁(ワシントンウィザーズ)のいた2013〜2015年には3連覇を成し遂げています。

また、佐藤久夫監督は仙台高校在籍時にも志村雄彦(元仙台89ers)を擁して1999〜2000年と連覇を成し遂げています。佐藤久夫監督の強さの根元となる哲学とは何か本日は紹介していきたいと思ます。

皆さんのコーチ哲学の構築のお役に立つかと思いますし、皆さんのコーチ哲学や意見もお聞かせいただけると幸いです。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え②明成高校『考え方を知っているチーム』

「俺はバスケットボールの技術を教えているんじゃない、バスケットボールの考え方を教えているんだ」

これが本章で私が印象に残っている言葉です。

なぜそのプレーをしなければならないのか」「そのプレーにはどんな特色があるのか」「どこに急所があるのか」といったプレーに対する「考え方」を教えているからこそ目先の変わったことなどをされたときに対応する力になると言います。

よく周りの指導者から「なぜ明成高校は約束事を決めているわけでもないのにあんなに理に適った攻め方ができるのか」と問われることがあるそうですが、その答えがこの「考えかた」につながるのでしょう。

本書の中では「オフェンスで理にかなった攻め方をしている」がフォーカスされていましたが、私は明成高校のディフェンスこそそのエッセンスが含まれているように思えます。要所要所で見えるの明成高校の選手たちのルーズボールやインターセプトは「選手の個々の能力が高いから反応できている」と考えると簡単に聞こえますが、そもそも「そこにいる」ことに目を向ければ「この場面ならここから崩しに来る」という明成高校の選手一人一人の考え尽くされた「読み」によるものではないかと感じられます。

指導者がどんなにバスケットボールに精通していてもプレーするのは選手たちです。選手たち自身のバスケットボール観を育むための問い掛けや仕掛けを工夫することでベンチで見守っているだけでもゲームをスムーズにおこなうことができるチーム作りが子供たちが次のカテゴリーに上がったときの大きな力になります。先を見据えて教える。指し、導くことが指導であり、次のカテゴリーでも活躍できるための指導をおこないたいものです。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え②明成高校『短所のない選手』

佐藤久夫監督から言わせたらそんな選手はいないとでも言われてしまいそうですが、明成高校の選手はどの選手も動き方が似ているなーと感じることが多く、刷り込まれているファンダメンタルの最低ラインが一定の水準を下回っていないということにつながってきます。

本書ではここにつながる部分として「こんな時にはトラブってしまうという不安を解消するにはやはり短所にも取り組まなければならない」と佐藤久夫監督は述べています。それは選手たちにより上のカテゴリーでも活躍できるよう、「選手の将来のために」取り組まなければならないことだと言います。

短所にアプローチをする際に必要なことは指導者の「観察する力」だと言います。同じ練習をしてもその日によって迷っている場所や、よくなっている場所が変わっていくのでその様子を観察することで今見えていない部分の能力を引き出してあげることがコーチには重要です。

また、潜在能力を引き出すのに必要な要素についてもう1点言及されています。それは「自分のバスケットスタイルに固執しすぎない」ことです。

最低限のルールだけ決めてそれ以外は選手たちの判断でおこなう中で選手自身から「これがやりたい」というものが見えてくるので、それを見逃さずキャッチできるかが良い指導者になるための力になります。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え②明成高校『監督のバスケットを体現している』

佐藤久夫監督は本書の中でバスケットボールの監督は「映画監督」であると言っています。

映画監督(指導者)と俳優(選手)は一つの作品(試合)に対して同じ考えを持って撮影をすることで、監督が描いたシナリオと実際の撮影のギャップを選手のアドリブで埋めることができるようになります。

1でも書いている通り明成高校の選手たちはプレーに対するものの考え方から学んでいます。試合の中監督自身が声を荒げる事なく選手一人一人に意図が伝わっていきます。明成高校の選手たちは誰に強要されるわけでもなく「監督のバスケットを体現する」ことができます。膨大な時間がかかっているとはいえ、「考え方を教える」指導方法でなければたどり着けない境地です。

また佐藤久夫監督は「その1年間のシナリオと1年生が3年生になった時のシナリオを同時に作らなければならない」と言います。3年計画と毎年勝負を同時進行でおこなっているということです。長い期間で「久夫イズム」が刷り込まれ、はじめて成し得るチーム作りなのでしょう。

余談ですが本書の中で二つのシナリオについて「ひとつはラブストーリー、もうひとつはサスペンスがいいな」と書かれていました。練習が厳しいと有名な学校の「サスペンス」は高校時代を思い出し鳥肌が立ちますね。笑

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え『尽誠学園高校 色摩拓也監督』

尽誠学園は2005年に男子バスケットボール部は渡辺雄太(メンフィスグリズリーズ/メンフィスハッスル)のいた2011〜2012年にはウィンターカップ準優勝を成し遂げています。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え③尽誠学園『考え方に余白を持っているチーム』

「黒か白かではっきりと決めてしまったときに逆の答えがでたら、それで終わってしまうと思うんです」

これが本章で私が印象に残っている言葉です。自身のことも振り返って、「これをやるぞ」と決めたらなんとかしてその戦術に相手をはめようとしていたなと感じました。

黒か白かで「黒になるからこうしよう」と決めて選手たちに話をしても「白だった」となったときに「うまくいかないこともある」という頭を選手も監督も含めて持つことができるのか。

そして、うまくいかないときにはなんとか修正する。=白を修正してグレーにする。

本編で筆者はこの部分を”余白”と呼んでいました。そこまでの考えや余裕を持たせるために尽誠学園の色摩監督は「絶対にこれをやろう、でもできないこともあるからね」このような声がけをしているようです。この声がけに私は頭を打たれたような衝撃を受けました。

バスケットボールは人がするスポーツ。だから失敗することもある、そこも含めて面白いのだそうです。選手も監督も”余白”を持つことでより試合を楽しめるようになりそうです。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え③尽誠学園『ミスへの対処が早いチーム』

「練習中に意図的に大きな声を出したり、現段階のレベルではよほどのことがない限り成立できないようなメニューを入れたりするんです」

これは1にも関連している部分になります。

尽誠学園の色摩監督はあえて練習中にミスをさせるように仕向けることでミスが起きたときに誰が最初に正しい判断でそれを修正するかをみているそうです。

求めるものに対して失敗を修正しながらたどり着くこともあるはず。ミスをするというのも成立させたいプレーへのアプローチのひとつなのかもしれません。

自分たちがやっているプレーでどんなときにミスが出るのかを練習中から想定しているチームが試合のミスで同様する訳がありません。

そんな尽誠学園のスタイルが大きく現れるプレイが「ハリバック」

シュートを外しても落胆する前にハリバック。パスミスをしても落胆する前にハリバック。

実際に試合の映像を見てもその戻りのスピードは目を見張るものがあります。

試合の中で早くもどれという必要もないくらい選手にこの姿勢が染みついて欲しいものです。

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指導者必見!高校バスケットボール名将の教え③尽誠学園に『「勝つことへのプライド」のあるチーム』

「オフェンス→ディフェンス→オフェンス→ディフェンス→オフェンスをオフェンス→ディフェンス→オフェンス→オフェンス→オフェンスに変えてくれるプレーヤーが『勝たせてくれるプレーヤー』です」

これは中学生で「特待生になりたい!」やと思っている選手は必見だと思います。強豪校の先生の「こんな選手が欲しい!」という気持ちの詰まった言葉だと思います。

本書の中では「バスケットボールという競技を理解して、相手のちょっとした心の隙を見逃さずにチャンスを見出す嗅覚」と記されています。

そのため、練習のちょっとしたプレーでそのようなプレーをしたときにはわざわざ止めてでも「今の見てた?」「これどう思う?」と手を挙げさせることもあるそうです。

何が起こったのか、なぜそれが起こったのか、それに対してどう思うか、そうしたことに常にアンテナを張り続けるのが尽誠学園の色摩監督の考える「勝つチーム」「勝たせるプレーヤー」です。

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指導者必見!高校バスケットボールの名称の教え~まとめ~

いかがだったでしょうか?

●山形商業の強さの秘訣①「自ら考え」させる
●山形商業の強さの秘訣②「オールラウンダー」を育てる
●山形商業の強さの秘訣③「自由な発想を共有している」

●明成高校の強さの秘訣①「考え方を知っている」
●明成高校の強さの秘訣②「短所のない選手」
●明成高校の強さの秘訣③「監督のバスケットボールを体現している」

●尽誠学園の強さの秘訣①「考え方に余白を持っている」
●尽誠学園の強さの秘訣②「ミスへの対処がはやい」
●尽誠学園の強さの秘訣③「勝つことへプライドを持っている」

山形商業の高橋監督、明成高校の佐藤監督は考え方に共通の部分があるように感じられます。

本編の中でも高橋監督が佐藤監督に言及していることでも、2人の監督が感覚的に似ている部分があると感じているのではないかと思っていました。試合運びから声がけの言葉選びなどの部分から自分と何か共通する物を感じていたのでしょうか。

色摩監督は異色な考えを持っていて読んでいるときになるほどなと感じられることが多かったです。

やはり高橋監督の「オールラウンダー」を育てるや佐藤監督の「短所の少ないチーム」といった部分からも感じられますが、今の時代ではオールラウンドなチーム作りがトレンドになっていることはいうまでもありません。技術力は年々上がってきており、「オールラウンダー」「短所が少ない」は「当たり前」の時代になるかもしれません。

「オールラウンダー」「短所が少ない選手」を「当たり前」として、子供たちの特性を尖らせた選手作りに取り組んでいきたいものです。

Instagramアカウント:coach “T”

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