
こんにちはcoach”T”です。
今回もシカゴブルズ、ロサンゼルスレイカーズの黄金時代で伝説的に有名な「トライアングルオフェンス」について紹介していきたいと思います。
トライアングルオフェンスはプレーヤーの動きのみならず、選手としての在り方やコーチとしての在り方にまで言及している素晴らしい理論です。
前回の記事をご覧になっていない方はこちらも読んでみてください。
今回も絶版となっている「トライアングルオフェンス」から抜粋してご紹介していきます。
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Contents
指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て①:展開ラインとは!?
トライアングルオフェンスを指導するにあたり最も重要といっても過言ではないのが
「展開ライン」です。
展開ラインとはフォワードとバスケットを結んだ線のことで第1章で紹介している基本的なポジションで見てわかる通り、この線は45度になります。
このライン上にセンターがポジション取りをすることによってフォアードはセンターのディフェンスがベースラインサイド、ハイラインサイドを意識することなくボールをセンターに素早く入れる事ができます。
2004年のピストンズのベンウォーレスはフロントにポジションをとるように守りますが、フォワードからガードにボールのポジションを変えることでディフェンスの裏に簡単にパスを通すこともできます。
この原理を応用した形で高校バスケではゾーンブレイクに使われることも多く見受けられます。
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指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て②:展開ラインドリル
先ほど紹介したトライアングルオフェンスに必要な「展開ライン」を指導していくためのドリルがあります。本にはドリルの名前がここでは便宜的に「展開ラインドリル」と名付けます。
展開ラインドリルはトライアングルオフェンスの練習の初期段階に徹底して指導するべきドリルであると本書では述べています。
○ドリルの目的
①適切なポジション取りを指導する。
②ポストプレーヤーへボールを入れるためのパス原理を理解させる。
③ポストプレーヤーが自分の背後の状況や自分と味方との間で何が起こっているかを見る事ができるように指導をする。
この目的を達成することでトライアングルオフェンスにおいて、パスを受けたプ味方レーヤーが有利な状態でプレーができるようになります。
この③の指導がなされていると、↓の写真のシャックのように状況判断が向上して、パスをすることもできるようになります。
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指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て③:パッシング7つの原則
トライアングオフェンスでは、パッシングについて次の原則の指導がしっかりと行われている事が重要であると書かれています。
1.パッサーとディフェンスとの間隔は狭いほうがよい。
2.ボールハンドリングやパスにおいて不必要な動作はおこなわない。
3.パスラインとレシーバーを視野に入れるが、フェイクする場合を除いてパスする方向を見てはならない。
4.フェイクは目的のある時にだけおこなう。
5.オープンサイドへのパスを狙う
6.ボールを保持しすぎない
7.パスを受ける時は常に次の状況を予想する。
育成年代において全てを浸透させることは難しいと思いますが、いくつかをピックアップし、優先順位をつけて指導を徹底することによってチームのバスケットボール理論の向上を図る事ができると思います。
特に5番に関しては本書でも重要に書かれており、「経験豊かなプレーヤーでさえも無視しがちな原則である」と記されています。この原則を守ることができるようになるとパスラインやレシーバーのディフェンスも視野に入れて判断をおこなうことができるようになります。
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指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て~まとめ~
いかがでしたか?
●指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て①:展開ラインの指導でポストへの素早いパスの習得!
●指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て②:展開ラインドリルで味方が有利な状況を作ることができるチームに!
●指導者必見!「トライアングルオフェンス」の全て③:パッシングにおける7原則は優先順位をつけてチームに落とし込んでパス成功率の向上を。
今回はトライアングルオフェンスにおけるチームとしての展開ラインについて紹介しました。
次回は実際にトライアングルを組んでおこなうチーム戦術についてご紹介していきます。
お楽しみにしてください。
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