2023-24年シーズンのNBAが開幕しました。今年は新たにレギュラーシーズン中に新たなトーナメント大会を導入すると発表しています。形式は東西カンファレンス各15チームが昨季の成績に基づいて5チームずつ3組に分かれ、総当たりのリーグ戦を行うというものです。
各組首位と、東西の各組2位で成績最上位の1チームずつを加えた計8チームが決勝トーナメントに進出して決勝トーナメントが開催されます。レギュラーシーズンは82試合制のままで、トーナメント大会の一部はシーズンの勝敗にも組み込まれます。大会は11月3日に開幕し、決勝は12月9日に米ネバダ州ラスベガスで行われます。
また忙しかったオフシーズンでは、大型トレードが多く発生し、チームの戦力図が大きく変わりました。ブラッドリー・ビールがフェニックス・サンズ、ドリュー・ホリデーとクリスタプス・ポルジンギスがボストン・セルティックス、デイミアン・リラードがミルウォーキー・バックス、クリス・ポールがゴールデンステイト・ウォリアーズにそれぞれ加入しています。
そしてオフシーズンに大きな補強に動いたタイトルを争うチームは、王者デンバー・ナゲッツから覇権を奪うことが目標となっています。
そこで気になってくるのが優勝候補チームと、個人賞である、MVP(Most Valuable Player/最優秀選手賞)、新人王、そして得点王等のアワード受賞者です。『スポーティングニュース』グローバルチームのメンバー9名による新シーズンの予想を行った各アウォードやNBAファイナルの組み合わせ、優勝チームなどをご共有します。
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Contents
【NBAアワーズ2021年受賞予想】
【2024年NBAアワード受賞予想:シーズンMVP】
ニコラ・ヨキッチ (Nikola Jokic)
【誕生日】1995年2月19日
【出身地】セルビア
【身長】208cm
【体重】113kg
【所属】デンバー・ナゲッツ
【背番号】15番
【ポジション】C/PF
- オールNBAチーム
- 1stチーム : 2019
- 2ndチーム : 2020
- NBAオールスターゲーム出場:2019 2020
- NBAオールルーキーチーム 1stチーム : 2016
- ABAリーグMVP:2015
ニコラ・ヨキッチはセルビア出身のプロバスケットボール選手で、2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップでセルビア代表に初招集された準優勝に貢献したことを皮切りに、セルビア国内のABAリーグで頭角を現し、2016年リオデジャネイロオリンピックでも銀メダル獲得に貢献するほど、今セルビアで最も有名な選手の1人です。
身長は208センチといわゆるセブンフッターではないものの、ウィングスパンが221センチと長く、またガード並みのアシストができる選手として活躍しています。
NBAには2014年のドラフトで41位と下位でのドラフトになりましたが、2014-2015年シーズンでセルビアのABAリーグのMVPに選出されるなど、若くしてNBAへの門が開けた選手の1人となります。
更に詳しくニコラ・ヨキッチについて知りたい人は、こちらをクリックして更にまとめた記事をご確認ください!
その他の得票:ヤニス・アデトクンボ(3)、ジェイソン・テイタム(2)
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【2024年NBAアワード受賞予想:NBA最優秀新人賞(新人王)】
ビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)
【誕生日】2004年1月4日
【出身地】フランス
【身長】220cm
【体重】104kg
【所属】サンアントニオ・スパーズ
【ポジション】センター
ビクターウェンバンヤマはフランスで育ったバスケットボール選手です。
ビクターウェンバンヤマの父親は元走り幅跳びの選手で、母親は女子バスケットボールの選手というスポーツ一家の血筋を受け継いでいるビクターウェンバンヤマ。ちなみに、父親は198cm、母親は191cmという長身の両親でもあります。
そんなスポーツ一家の血筋を兼ね備えているビクターウェンバンヤマはサッカーと柔道を習っていました。5歳頃から母親の影響もありバスケットボールをスタートさせていきます。
10歳になる頃にナンテール92というフランスのチームのユースチームへの参加を表明しています。ナンテール92のプロ契約を正式に表明したのは2019年。ビクターウェンバンヤマが15歳の年でした。15歳9ヶ月25日でのプロデビューは史上2番目の速さでプロ選手になった選手です。
2019年〜2021年までをナンテール92でプレーして2020−2021のシーズンには22歳未満の選手に贈られるルーキーオブザイヤーにも選出されました。2021年からはアスベルと3年契約を締結し、2022年からはメトロポリタン92との契約を果たしました。
2022年10月4日にはエキシビジョンゲームとして行われたNBAGリーグイグナイトと2試合行いました。1試合目は敗れてしまったものの、37得点・4リバウンド・5ブロックのスタッツを残しました。続く2試合目は36得点・11リバウンドの活躍でチームを勝利に導いています。このNBAGリーグイグナイトとの2試合でアメリカメディアから非常に多く高い評価を得ることに繋がりました。
更に詳しくビクター・ウェンバンヤマについて知りたい人は、こちらをクリックして更にまとめた記事をご確認ください!
その他の得票:チェット・ホルムグレン(3)
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【2024年得点王予想: NBA2024得点王】
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー
【誕生日】1998年7月12日
【出身地】カナダ
【身長】196cm
【体重】82kg
【所属】オクラホマシティ・サンダー
【ポジション】PG/SG
シェイ・ギルジアス・アレクサンダーはトロントのオンタリオ出身で、1992年のオリンピックで陸上競技のスター選手である母親を持つ身体能力の高い家族で育った選手です。高校途中からはテネシー州のバスケが盛んな学校にトランスファーし、身長こそ大きくないもののチームの中心選手としてプレーしました。
高校卒業後はNCAAで強豪のケンタッキー大学に進学しました。進学後すぐにリザーブ選手ではあったものの1試合平均30分以上のプレイタイムを勝ち取り、24得点の活躍をするなどチームの攻撃的PGとしてチームをけん引しました。2017-18年シーズンの1年間をケンタッキー大学で過ごし、その後2018年にNBAドラフトにアーリーエントリーを表明しました。
更に詳しくにシェイ・ギルジャス・アレクサンダータウンズついて知りたい人は、こちらをクリックして更にまとめた記事をご確認ください!
その他の得票:ジョエル・エンビード(2)、ヤニス・アデトクンボ(1)、ルカ・ドンチッチ(1)
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イースタンカンファレンス優勝予想チーム
【ボストン・セルティックス】
まずはボストン・セルティックスのチームプロフィールです。
チーム名:ボストン・セルティックス
【創設】1946年
【本拠地】マサチューセッツ州ボストン
【所属】イースタン・カンファレンス
【チームカラー】緑・白・黒
2023-24年のボストン・セルティックスは若手のエースガードである、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンをチームに残し、チームのディフェンスの要であるマーカス・スマートを放出して課題感だったサイズを克服すべく、ワシントン・ウィザースからクリスタフ・ポルジンギスをチームに加えました。
また、ポートランド・トレイルブレイザーズとのトレードで放出したディフェンダーのスマートに変わるドリュー・ホリデーを獲得し、結果的にまとまりのあるチームとなりました。その上、チームでその存在感を今シーズン増したデリック・ホワイトといったガードの爆発も期待されます。
さらに詳しくボストンセルティックスについて知りたい人はこちらをご確認ください。
その他の得票:バックス(3)
アデトクンボとリラードのバックス新コンビは致命的な存在になるかもしれないが、セルティックスもホリデーとポルジンギスを加え、テイタム、ジェイレン・ブラウン、アル・ホーフォード、デリック・ホワイトを擁すロスターを強化しました。想定外の事態やトラブルがなければ、東地区決勝はバックスとセルティックスのシリーズになると想像されます。
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西地区覇者予想
【デンバー・ナゲッツ】
まずはデンバー・ナゲッツのチームプロフィールです。
チーム名:デンバー・ナゲッツ
【創設】1967年
【本拠地】コロラド州デンバー
【所属】ウエスタン・カンファレンス
【チームカラー】水色・白・黄
デンバーを本拠地として活動しているデンバー・ナゲッツ。
デンバー・ナゲッツの本拠地は、標高約1マイルの位置にあり、マイル・ハイ・シティとも呼ばれ、NBA在籍のチームで最も標高の高い場所を本拠地として活動しているチームとして知られています。
2023-24年のデンバー・ナゲッツはトーマス・ブライアントやブルース・ブラウンなどのバックアップメンバーがチームから去りましたが、レジー・ジャクソンやディアンドレ・ジョーダンなどのメンバーの残留には成功し、優勝の原動力になったコアメンバーはそのままにヘルシーな状態で挑めるシーズンとなりそうです。
ニコラ・ヨキッチの連日のモンスタースタッツはもはや当たり前化するほど安定感が出てきている中で、マイケル・ポーターJr.やジャマール・マレーの爆発力がチームに合わさり、また献身的にチームを支えるアーロン・ゴードンやKCPなどもいる盤石のスタートとなりそうです。
さらに詳しくデンバー・ナゲッツについて知りたい人はこちらをご確認ください。
その他の得票:レイカーズ(1)、サンズ(1)、ウォリアーズ(1)
今季の西地区はファイナル進出を狙うだけの手札をそろえたチームが少なくとも5つもある。だが、そのどこにもジョーカー(ヨキッチ)はないといわれるほど、アンストッパブルな選手となっています。
すでにナゲッツはヨキッチ、マレー、マイケル・ポーターJr.を軸にタイトルを勝ち取れると知っているので、不確実なのは、オフシーズンに失った選手の代役をサポーティングキャストが務められるかどうかが注目です。
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NBA優勝予想
まずはボストン・セルティックスのチームプロフィールです。
チーム名:ボストン・セルティックス
【創設】1946年
【本拠地】マサチューセッツ州ボストン
【所属】イースタン・カンファレンス
【チームカラー】緑・白・黒
最多得票:セルティックス(4)
その他の得票:バックス(2)、レイカーズ(1)、ナゲッツ(1)
ここ2年のセルティックスは18回目の優勝を達成することが原動力となっていました。顔ぶれは大きく変わったが、2022年のファイナルや昨季の東地区決勝で敗れた痛みは球団の誰もが感じているはずです。
ジョー・マズーラHCはもう新米ヘッドコーチではなく、ホリデーにポルジンギスと2人のオールスター選手も加わわり、ホワイトはNBA最高のディフェンダーのひとりで、ブラウンはオールNBAチーム入りと躍進している。テイタムはMVPへと飛躍するかもしれません。
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